厳浄寺のご紹介
厳浄寺について
鹿児島県日置市吹上町にある、明治12年創建 廃仏毀釈後、真宗薩摩開教当時の本堂を現代に伝える真宗興正派のお寺です。
慧光山厳浄寺は真宗興正派の寺院で、その歴史は明治11(1878)年までさかのぼります。
現在の鹿児島県と宮崎県の一部が、薩摩藩(島津氏)の支配下にあった時代、 この地方では浄土真宗(一向宗)は禁じられていました。厳しい弾圧が繰り返される中においてもお念仏を決して捨てず、洞窟や家財に本尊を隠し信仰を守りぬいてきた、その史跡・史料は現在「かくれ念仏」と呼ばれています。
また明治時代に入ると、廃仏毀釈により鹿児島県の寺院1066 ケ寺の全てが廃止され、2964 人の僧、全てが還俗しました。
明治9(1876)年9 月「信教の自由令」が布達され念仏禁制が解かれると、東西本願寺が開教使を鹿児島へ送るなか、興正寺の第27 世本寂上人は自ら薩摩の地に立ち念仏の教えを説き弘めました。
厳浄寺は鹿児島開教から2年後の明治11 年に設立認可、その翌年には説教所として開設されました。当時の躯体を残す本堂や本寂上人の邸宅に安置されていた親鸞聖人絵像などを門信徒の力によって現在に伝えています。
厳浄寺創建を伝える棟板
厳浄寺Instagramより
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厳浄寺のパンフレットができました
↓画像版